57-4 住まいの「動線」「作業動線」とは?
動作や作業に対する「動線」「作業動線」
「動線」の評価は、必ずしもその経路や移動、重なりだけで決まるわけではありません。
扉の開閉や照明の付け消しのような、移動行為の途中かその延長上で起こさざるを得ない動作や、炊事、洗濯、掃除の様な移動そのものが作業となる動作の大きさや頻度、回数が合理性や安全性を変え、時間をも左右させることが多々あるのです。
住まいの「動線」・ノート一覧
57-1 住まいの長持ちは「動線」で決まる?!
57-2 住住まいの「動線」検討は「知覚価値」を高める起源
57-3-1 住まいの「動線」 分類と解釈
57-3-2 住まいの「動線」「生活動線」は動線の総称
57-3-3 住まいの「動線」 「家事動線」は特別な動線
57-3-4 住まいの「動線」 「来客動線」は特別な動線
57-4 住まいの「動線」「作業動線」とは?
57-5 住まいの「動線」「視聴嗅動線」とは?
57-6 住まいの「動線」 動線の「次元性」とは?
つまり、移動の渦中のみならず、作業の渦中にも恩恵を生じる「動線」は、動作や作業の程度如何によって評価が変わってくるのです。
住まいの「動線」検討の場面では、動作や作業にも意識を向けることが「熟考」に当たります。
「動線」の熟考を薦める『家づくりノート』では、その意識付けの意味からも、動作や作業が含まれる「動線」に対して、「作業動線」と呼んでいます。
一歩下がって開けざるを得ないドアや、出入り口となる扉から離れた位置の照明などのスイッチ、扉同士が干渉し合っていたり、扉や引き出しの引きしろが「動線」となる経路や通路を塞いでしまったりする現象は、机上検討段階では判断しにくいことです。
それだけに、実体験が無ければ評価が得られないと考えられがちなのですが、動線構築段階の図面上であっても、作業や動作を想像しさえすれば、容易に確認することが出来ます。
動作や作業に関わる「作業動線」の検討は、生活する人の安全面の他、清掃、炊事、洗濯などの場面では、仕事の効率を含めた合理性にも寄与するので、移動経路による「動線」の検討だけではなく、動作や作業による「作業動線」にも注視するべきなのです。
「作業動線」を考えるポイントについて、具体例を挙げ解説します。⇒挿絵
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